健聴者(耳が聞こえる人)と聴覚障害者とのコミュニケーションを援助するのが手話通訳士です。
手話通訳といっても、それは例えば外国語を日本語にするような単純なものではありません。
それは手話の歴史に一因があり、まずは最低の意思を通わせるための身振り、手まねが発達し、その後の過程でも長い間手話の体系化や話し言葉に対応した五官の拡大などが置き去りにされてきました。
また、聴覚障害者の障害の実態が正しく理解されず、発達過程での壁となったことに加えて、同じ手話動作でも地域や年代などによって意味が違い、その逆に同じ話し言葉でも手話動作が違うなど、手話通訳が複雑で難しいものになってしまいました。
こうした背景を理解することが、まずは手話通訳をするうえでの第一段階といえるでょう。
そして、その発展はこれまでボランティアによって支えられてきました。
現在でも職業として確率されているとはいえない状況ですが、テレビの手話ニュースや啓蒙活動などにより、聴覚障害者との手話を用いたコミュニケーション活動は生活に根ざした身近なものとなってきました。 |
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資格試験の内容 |
受験資格 |
学歴、実務経験等特に制限無し。 1次試験までに20歳以上である者。 |
試験の内容 |
【1次】 <筆記>障害者福祉の基礎知識、聴覚障害者に関する基礎知識、手話通訳のあり方、国語、手話の基礎知識、手話の基礎知識。 【2次】 <実技>(1次合格者のみ)聞き取り(手話への)通訳、読み取り(口頭)通訳、読み取り(筆記)通訳。講演、相談、医療、文化活動などの模擬場面を録するテープレコーダーの言葉を聞いて手話通訳する方法と、モニターテレビで提示される手話を読み取る方法で行う。 |
試験日 |
【1次】 9月、【2次】 12月。 |
申込方法 &期間 |
6月〜7月の期間に、受験願書に必要書類を添えて下記に提出。 |
受験料 |
18,000円 |
問い合わせ |
社会福祉法人 聴覚障害者情報文化センター手話試験部 【TEL】 03-3356-1634 【〒】 160-0022 東京都新宿区新宿1-23-1
【URL】 http://www.jyoubun-center.or.jp/ |
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