介助犬は、肢体不自由者の上肢機能の代わりとして、落としたものを拾ったり、手の届かないものを取ってきて渡すなど使用者の生活をサポートする補助犬です。
ほかには、電気などのスイッチ操作、ドアや引き出しの開閉、荷物の運搬、車椅子を引く、姿勢保持や歩行を助けるなど、肢体不自由者の日常生活上の助けとなる事柄に合わせた作業訓練を受けます。
その後、一定期間の合同訓練を共に受けた障害者(介助犬使用者)か試用します。
さらに、40日以上の合同訓練を更正訓練施設および在宅や職場などで受け、身体障害者補助犬法による指定法人で認定を受けて初めて正式な介助犬となります。
身体障害者補助犬法ができ、ますます医療・福祉との連携が重要視されている今、介助犬のトレーナーの仕事は、犬を扱う技術はもちろんのこと、使用者となる障害者について医療的あるいは福祉的な視点からの様々な知識や理解が不可欠です。
犬の知識に関してはもちろん、介助犬の使用者となる障害者の病気に関しての知識やリハビリの知識、障害者に関する福祉の法律、社会状況なども広く知らなければならないのです。
介助犬トレーナーの仕事は、犬の訓練と障害者に対する介助犬適応に関する評価、使用者に対する教育など多くの責任が課せられる重要な仕事です。 |
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介助犬トレーナーになるには |
概要 |
介助犬の訓練に関する特別な資格はありません。 今後は盲導犬でいうところの盲導犬訓練士や歩行指導員といった、広く通用する資格ができてくるのが望まれています。 現状ではいくつかの団体が行っている介助犬育成の講習を受けることが必要となります。 しかし、就職や雇用条件については未開発で、多くがボランティアとして活動しているのが現状です。 |
団体等 |
NPO法人介助犬協会 【〒】 193-0834 東京都八王子市東浅川町539-2 【TEL】 0426-68-2464
介助犬アカデミー東京事務所 【〒】 181-0013 東京都三鷹市下連雀3-34-2-403 【TEL】 0422-76-2544 |
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