利用者側、ホームヘルパー側、いずれの立場にしたところで、問題の原因はそれぞれの人間の資質そのものであることは言うまでもありません。
しかし、そうした人間の資質にばかり目を向けてばかりいると、問題を見誤るという指摘もあります。
要するにヘルパー派遣というシステムそのものにこそ問題の原因があるのではないか、という声もたくさん聞かれるようになってきました。
さらには、社会全体も「ホームヘルパー」という職業、そして「ヘルプ」という仕事そのものへの理解と知識を深める必要があるともいわれています。
社会全体がもっとホームヘルパーというものをもっと理解することで、いろいろな問題を社会全体がバックアップする仕組みをつくることが重要ではないでしょうか。
ホームヘルパー自身も、学習した基本に立ち返り、「ホームヘルパーとは介護のプロである」ということをもう一度しっかり自覚することも大切です。
そして、密室の中でたった一人で働いているというプレッシャーを感じずに、同僚も所属機関も、そして社会全体も自分が直面している問題と向き合っているんだという認識も大切な心がけです。 |